【コラム】Tubefire、ClipConverter.ccなどの動画変換サービスの是非


—時代や環境が変わればビジネスの仕方って変わるのは普通な事ですよね?—


◆Tubefireは著作権の侵害をしていたのか?

数年前の話になるが、TubefireというYoutubeにアップされている動画や音楽を変換して、スマホで楽しめるという音楽好きにはたまらないサービスを行っていたミュージックゲート社がレコード会社31社から著作権の侵害などの訴えによりサービスを休止するという出来事があった。

同サービスは2007年から始まっていたが、筆者がその存在を知ったのは訴えを起こされる前のわずかだったので、いくつか動画を変換してたらある日突然使えなくなったので悲しかった。

Youtubeにアップされているコンテンツなら誰でも無料でiPod、iPhoneなどに取り込めるので、一見すれば確かに著作権の侵害?と思われそうだが、訴えられたミュージックゲート社の穂口雄右氏の話を聞いて、著作権の侵害じゃないやん!と思った。

【wiredインタビュー記事】※wiredのHPより
日本の音楽に自由を!:「元JASRAC」作曲家・穂口雄右が語る、著作権問題とその元凶



この記事を読んで思ったのは、争点とも言える著作権についてTubefireには著作権を守る意思がある事、提訴したレコード会社側の訴には著作権の侵害をしているという根拠が乏しい事などが伺えた。

上記の記事(穂口雄右氏へのインタビュー)の中では著作権問題はJASRACよりも放送局にあるという内容がある。詳しくは記事を読んでみてほしい。



◆Youtube上のコンテンツをタダでダウンロードする事の是非

TubefireやClipConverter.ccなどの変換サービスの是非について筆者も、正直ただの変換サービスなのだから著作権の侵害にはあたらないのでは?と思っている。

穂口氏の記事の中にもあるが、Tubefireが著作権の侵害をしているというのは見当違いな話でそもそもYoutubeにアップされていなければTubefireはなりたたない訳なので、著作権の侵害を訴えるならばYoutubeに対して行うべきである。

Youtube上では著作権の侵害があった場合にの削除依頼を受けており、アップロードされて48時間で削除が行われる。

Tubefireはアップロードから48時間経過していない動画の変換はできないので、削除依頼の無い著作権の侵害の申し出が無かった動画を変換している事になるからTubefireが著作権の侵害をしているのは的外れだ。

にも関わらず著作権の侵害だと訴えてくるの見ると、一部の既得権益を確保したい人の訴えとしか思えないのである。



◆コンテンツをタダで手に入れる事の是非

これまではCDという媒体を買うかレンタルしなければその音楽なりコンテンツを楽しむ事はできなかった。

そんな状況からすれば、現在Youtubeで自分の作品がタダで広まってしまうのは、著作権を持っている人からすれば面白くないと思う。

筆者がもしも曲を作って1000円で売れていたのに、Youtubeの登場でタダで広まってしまった事でお金が入らなくなってしまったのであればYoutubeを恨むかもしれないので気持ちは分かる。



筆者は見合った対価を支払うのは当然だと思う。

ビジネスの基本は価値と価値の交換であり、ある商品に提示された価格が自分にとって正当な物であれば金額を支払うのが普通である。

もし金額が妥当でなければ買う方は買うのをやめれば良いし、売る方も売値に納得できないのであれば売らなければ良いのである。

他人が勝手に広めているんだ!と言うのであれば、昔に出たコピーコントロールCDのようなものを作ってパソコンでは再生できないようにすれば良い。



しかしどんなに技術が進化しても常にいたちごっこになるのは明白である。

そもそも通信インフラがこれだけ広く高速になって便利になったのに、電気信号でやりとり出来る媒体を規制するというのは不可能である。

だとするならば、買わずにはいられないほどの感情的価値を満たす作品を作るか、購入する事でしか得られない特典を付ければよいのだ。

そういう意味ではAKB48のCDに握手会のチケットがあるというのは、時代に即した商売の方法だと言える。(AKB48の露出にはうんざりだが)

コピーの効かない実際にアイドルと握手できるという体験の価値付加すれば、CDの音源はネット上に流れても握手をしたい人は必ずCDを買うので、CDが売れないなんていう事は無くなるだろうし実際に近年でのミリオン達成はAKB48関係ばかりだ。

もちろん以前に比べれば著作権対策的なコストは増えるかもしれないが、税金が上がってもコストは増えると考えれば、コストが増える要因はいつでもどこにでもあると考えるべきで、著作権の問題だけが特別ではないと思う。



◆まとめ

筆者の考えの根本はビジネスは価値と価値の交換であるという事だ。

提供する側がタダで提供する事に価値があったら、受け手と価値と価値の交換ができたと言える。

それは、タダで提供し広く知ってもらう事で実際に購入してくれる人と巡り合う事もできるし、別のコンテンツを示してそこでタダで提供した以上の見返りを受ける事ができるかもしれないからだ。

そういったものはビジネスにおいては当たり前の事なのに、音楽業界ではそんな当たり前が著作権の侵害として扱われているように思う。

コンテンツを作り、量産するだけで価値が手に入った時代はテクノロジーの進化で終わったと見るべきで、これからは量産できないコンテンツにさらなる価値が加わっていく時代になるのではないだろうか?





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